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まだ間に合う!「Windows 10」の無償アップグレード終了前にすべきこと

2015年7月29日にリリースされ、1年間は無償でアップグレード可能な「Windows 10」。

その無償アップグレードの期限が、目前に迫りました。

私の家にはWindows 7搭載PCが合計4台あり、1台はWindows 10に更新しましたが、残り3台はそのままの状態です。

今回は残った3台のPCをどうするべきか、今更ですが真剣に考えてみました。

※Windows 10への無償アップグレード期間は既に終了しています。 当記事の内容はあくまでも参考情報としてご活用いただければと思います。

アップグレードの費用

  • 2016年7月29日までは無償
  • 2016年7月30日以降は有償となり、パッケージ版の購入が必要(アップグレード版の提供予定はない)

無償アップグレードの対象はWindows 7、8.1です。Vista以前は対象外となります。

また、Windows 8の場合は面倒ですが8.1へのアップグレードを経由する必要があります。

パッケージ版の価格(Amazon)

  • Windows 10 Professional: 21,450円
  • Windows 10 Home: 14,676円

上記のOSが無料で手に入るわけですから、価格面で考えれば今のうちに更新しない手はありません!

アップグレードしないとどうなるの?

Windows OSにはサポート期間が決められています。

セキュリティ更新プログラムが提供される「延長サポート期間」がOSの実質的な寿命で、それを過ぎると安全に使用できなくなります。

各Windows OSの延長サポート期間

Windows 10

2025年10月14日まで

Windows 8 / 8.1

2023年1月10日まで

Windows 7

2020年1月14日まで

Windows Vista

2017年4月11日まで
※Vistaは無償アップグレード対象外

Windows 10にアップグレードすることで、PCを安全に使える期間が7との比較で5年半以上、8との比較で2年半以上も長くなります。

なぜ3台もWindows 7 PCが残っているのか

長く使える最新OSに無償アップグレードできる。 それなのになぜ今まで更新しなかったのか?

それは今のWindows 7が問題なく使用できているからです。

逆に、Windows 10への更新ではトラブルが発生する可能性があります。

Windows 10への対応が正式に発表されているPCであれば安心ですが、そうでない場合は一部の機能が使えなくなる可能性もあり、多少のリスクを伴います。

そのリスクから逃げ続けた結果、無償アップグレード期限間近になってしまいました...

今どうするべきか

今お使いのPCを、先述の延長サポート期間終了までに買い替える方は、無理にアップグレードする必要はありません。 (売却する場合は、査定額への影響も考慮する必要がありますが...)

一方、「壊れるまで大切に使う」という方は、無償期間中に一度はWindows 10にアップグレードしておくことをおすすめします。

一度Windows 10にアップグレードしたPCは、仮にWindows 7や8に戻しても、再び無償で10にアップグレードすることができます。

※PCのパーツを大幅に変更した場合、「Windows 10の導入実績が無いPC」と判断され、無償アップグレードの対象外となることもあるそうです。

また、Windows 10のインストールメディアを作成しておけば、クリーンインストールも可能になります。

インストールメディアのイメージ(ISOファイル)は次のページからダウンロードできます。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10ISO

Windows 10への安全なアップグレード手順

1. バックアップの取得

今お使いのPCのバックアップを取得します。

Windows 10にアップグレードした後、元のOSに戻すことを想定したバックアップですので、ファイルの単純なコピーではダメです。

Windowsがインストールされたドライブのデータを「システムイメージ」として丸ごと保存しておく必要があります。

具体的な手順は、次のページがわかりやすいです。

121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 013667

バックアップの保存先は、外付けハードディスクだと安心です。

「システム修復ディスク」も必ず作成しておきましょう。

また、重要なファイルは個別にバックアップしておくことをおすすめします。

2. Windows 10へのアップグレード

Windows Updateを実施しているPCであれば、ポップアップが出るのでアップグレードは簡単です。 (簡単すぎて問題になりましたね...)

手動で表示する場合は、デスクトップ右下のタスクトレイに白い窓アイコンがあるので、クリックすると次の画面が表示されます。

Windows 10 無償アップグレード

[今すぐアップグレード]をクリックするとダウンロードが始まり、完了すると次の画面が表示されますので[同意する]を選択します。

Windows 10 アップグレード同意

[今すぐアップグレードを開始]をクリックすると、いよいよアップグレードが開始されます。

Windows 10 アップグレード開始

無償期間は7月29日までですが、7月28日までという情報もあります(時差の関係?)ので、お早めの更新をおすすめします。

3. 元のOSに戻す

アップグレードの完了後、Windows 10が問題なく使えれば作業は完了です。

もしも必要なアプリケーションが正常に動かなかったり、使用できないハードがある場合は個別に対応を行います。

アップグレードに失敗してしまったり、解決できない問題が残った場合、使い慣れたOSをしばらく使いたい場合は、取得済みの「システムイメージ」を使って以前のOSに戻します。

具体的な手順は、次のページがわかりやすいです。

121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 013688

実際にWindows 10から7に戻してみましたが、特に問題なく以前の状態に戻せました。 念のため、下記2点についても確認しました。

  • ライセンス認証済み状態となっていること
  • Windows Updateが使用可能なこと

※Windows 10にも以前のOSに戻す機能がありますが、アップグレードが失敗したときのことを考えると確実とは言えません。 また、アップグレード後31日以内という制限もあります。

まとめ

Windows 10の無償アップグレードは、今のPCを長く使いたい方には大きなチャンスです。

バックアップをしっかり取った上で、新しいWindowsを試してみてはいかがでしょうか。