スマホ代が安くなる格安SIMの「mineo」(マイネオ)。
私は1月にドコモからMNP移行し、以来快適に使用できています。
ですが、これまでのmineoにはドコモと比べて次のデメリットがありました。
- 昼12時台の通信速度低下
- 通話料が20円/30秒のため、通話の多い方には不向き
昼の速度低下については、次の記事にまとめています。
これらのデメリットを解消すべく、mineoが新たなサービスを発表しました。
今回はmineoの新サービスについて、期待を込めつつご紹介したいと思います。
プレミアムコース(トライアル版)
mineoではドコモとau(キャリア)から回線を借りて、ユーザーに通信サービスを提供しています。
キャリアを高速道路と例えると、その上をmineoバスが走っているイメージです。
mineoバスの台数には限りがあり、乗れる人数も決まっています。昼休みなど乗りたい人が多い時間は、しばらく待たされてしまいます。
一方、個人の車(ドコモ、auユーザー)は、高速道路が渋滞しない限りは快適に走行できます。
今回発表された「プレミアムコース」では、通常のmineoユーザーとは別の帯域を設け、契約ユーザーだけに提供します。
通常の設備増強(mineoバスの台数追加)とは異なり、「プレミアムmineoバス」は契約ユーザーだけが乗車を許された特別なバスです。
もちろん、通常のユーザーよりは高い乗車賃が必要ですが、目的地に早く着ける可能性は高くなります。
通常のmineoバスにも乗れるため、プレミアムmineoバスが満員になっても大丈夫です。
プレミアムコースは現在トライアル版として運用されており、モニターに当選した一部のユーザーのみ使用できます。 サービス内容の調整後、2016年9月に正式サービス開始予定です。
ご興味のある方は、「マイネ王」でモニターに応募してみてください。(私も応募しました)
※第一弾のモニター募集は既に終了しています。 第ニ弾の募集は7月1日〜7月13日の期間に予定されています。
通話定額30/60
mineo通常の通話料金
これまで、電話をかける機会が多い方にとって、格安SIMは選びづらい状況でした。
mineoでは、通話30秒毎に20円かかります。 キャリアのように定額サービスはなく、無料通話分もないため、通話した分だけ請求額は増えていきます。
例えば、電話をかけて1分通話すれば40円かかり、1時間なら2,400円です。
また、通話時間は30秒単位で計算されるため、31秒でも1分と同じ40円かかります。
電話をピッタリ30秒単位で切るのは難しいので、実際の請求額は20円/30秒よりも高くなります。
通話定額30/60とは
新たに追加された「通話定額30」では、月間30分までの通話が定額840円となり、30分を超過した分は通常通り20円/30秒で課金されます。
通常プランで30分通話した場合は1,200円なので、360円お得です。
「通話定額60」も同様の仕組みで、こちらは60分まで1,680円の定額となり、通常プランの2,400円と比べて720円お得です。
※定額の通話時間も30秒単位で計算されるため、実際に通話可能な合計時間は30分(60分)よりも短くなります。
通話定額で得するのは誰?
通話定額に変更すると、通話時間に関わらず定額料金が発生するため、ほとんど電話をかけない方にはおすすめできません。
各定額プランで得するユーザーの条件は次の通りです。
通話定額30の場合
通常プランで「通話定額30」の840円に達するのは、21分以上通話した場合です。(840円 ÷ 40円/分)
1ヶ月の通話時間の合計が、ほぼ確実に21分を超える方にはおすすめのプランです。
通話定額60の場合
「通話定額60」でも同様に計算すると、通常プランで定額料の1,680円に達するのは42分以上通話した場合です。
通話の時間が月間60分前後で安定している方にはおすすめです。
42分未満だと損してしまいますし、逆に60分を大幅に超過するのであれば、キャリアの定額プランを検討した方がいいかもしれません。
仮に90分通話した場合は2,880円(1,680円 + 40円/分 × 30分)となり、ドコモのカケホーダイ(2,700円)よりも高額になります。
まとめ
格安SIMの大きな2つのデメリットに対して、具体的な対応策が発表されたことはmineoユーザーとしてとても嬉しいです。
格安SIMへの移行をご検討中の方には、より一層mineoをおすすめしたいです。
※本記事の金額はすべて税抜きです。