前回の記事では、MacからSSHでRaspberry Pi(以下、RP)に接続し、遠隔操作する方法をまとめました。
今回はWindows PCにSSHクライアント「Tera Term」(テラターム)を導入し、RPに接続する方法をご紹介します。
SSHをはじめて使用される方は、上記記事の「Raspberry Pi(サーバー)の設定確認」までをご確認の上、本記事の内容を実施いただければと思います。
- 環境
- 「Tera Term」とは
- Tera Termのダウンロード・解凍
- Tera TermからのSSH接続
- Tera Termの日本語化
- SSHの切断・Tera Termの終了
- まとめ
- Raspberry Pi関連のおすすめ記事
環境
本記事は以下の環境で動作確認しています。
Raspberry Pi(サーバー)
モデル: Raspberry Pi 2 Type B(element14版)
OS: Raspbian 8.0(Jessie)
(NOOBS Ver.1.9.0で導入)
有線LAN接続
Windows PC(クライアント)
OS: Windows 7 Professional SP1 64bit
PC: MacBook Pro上の仮想PC
(Parallels Desktop 11)
※Windows 10での動作も確認しています。
「Tera Term」とは
Windows用のSSHクライアントで、Telnet接続にも対応しています。
無償で使用でき、長年の実績による安定性や、マクロ(コマンド入力を自動化)をはじめとする豊富な機能などから多く利用されています。 (私も仕事で使用しています。)
Tera Termのダウンロード・解凍
最初に、プロジェクトサイトからTera Termをダウンロードします。
インストールが必要な「exe」版と、解凍のみで使える「zip」(ポータブル)版があります。(現時点の最新版は4.90)
今回はお手軽なzip版を使用します。インストールが不要なため、管理者権限のないPCでも使えます。
「teraterm-4.90.zip」をダウンロードし、任意の場所に解凍します。
Tera TermからのSSH接続
上記で解凍したフォルダ内の「ttermpro.exe」をダブルクリックしてTera Termを起動します。
事前に確認したRPのIPアドレスを[Host]に入力します。(下記のアドレスは例です)
また、[Service]に「SSH」、[TCP port#]に「22」が選択されていることを確認し、[OK]をクリックします。
初回接続時は下記警告が表示されますので、[Continue]をクリックします。
[User name]に「pi」、[Passphrase]に「raspberry」(初期設定の場合)を入力し、[OK]をクリックします。
接続が完了し、コマンドの入力を促す「$」(プロンプト)が表示されました。
試しにRPのOSバージョンを確認してみます。
$ lsb_release -a
Tera Termの日本語化
メニューバーより[Setup]→[General]を選択し、[LanguageUI]より「Japanese.lng」を選択し[OK]をクリックします。
ユーザーインターフェースが日本語表示になりますが、このままだとTera Termを再起動した際に英語表示に戻ってしまいます。
メニューバーより[設定]→[設定の保存]を選択し、ダイアログ内で[保存]をクリックして「TERATERM.INI」を上書きします。
上記以外の設定を変更した場合も、同様にiniファイルを保存してください。
SSHの切断・Tera Termの終了
下記コマンドの入力でSSH接続が切断され、Tera Termが自動的に終了します。
$ exit
RPをシャットダウンする場合は、次のコマンドを入力します。
$ sudo halt
まとめ
「Tera Term」は使いやすく機能も豊富なSSHクライアントのため、Raspberry Piの遠隔操作にもおすすめです。
これからRaspberry Piでサーバー構築をされる方は、ぜひお試しください。