従来機より大幅にスペックアップし、サーバーとしても実用可能な「Raspberry Pi 2」(以下、RP2)。
今回はサーバー運用で重要な消費電力と電気代について確認してみました。
環境
モデル: Raspberry Pi 2 Type B(element14版)
OS: Raspbian(NOOBS Ver.1.9.0で導入)
接続機器
- microSD
- HDMIケーブル(ディスプレイに接続)
- USBキーボード
- USB・Bluetoothマウス(ロジクール MX 5500 Revolution)
- LANケーブル
- CPU冷却ファン
- Micro USBケーブル(電源アダプタに接続)
USB電源アダプタはAnkerの5V/2A出力のものを使用しています。
測定方法
測定にはサンワサプライの「ワットチェッカー」を使用しました。 コンセントと電気製品の間に接続することで、消費電力などを簡単に測定できます。
※旧式の「TAP-TST5」という製品で、メーカーホームページでは既に「廃止」となっています。
電源タップとUSB電源アダプタの間にワットチェッカーを接続し、RP2の消費電力を測定します。
OS起動後少し待ってからのアイドル状態と、YouTube再生時の2パターンを確認しました。
測定結果1(低負荷・アイドル時)
Amp: 0.02〜0.04
Watt: 1
VA: 2
測定結果2(高負荷・YouTube再生時)
Amp: 0.04
Watt: 2
VA: 3
...こんな記事を書いておきながら申し訳ありません。 消費電力が少なすぎて、私のワットチェッカーでは精度が不足しています。
およその値ですが低負荷時で1W、高負荷時でも2Wという結果になりました。
1ヶ月連続で稼働させた場合の電気代は?
高負荷時の2Wで計算すると、合計の消費電力量は次の通りです。
1日24時間で48Wh、1ヶ月(30日)では1440Wh→1.44kWhです。
一般的な従量電灯Bの場合、1kWhあたりの電気代は使用量によって変動しますが、約19〜30円です。 25円/1kWhで電気代を計算すると、
1.44kWh × 25円 = 36円です。
月々わずか36円の電気代で、サーバーが運用できます! ディスプレイやキーボード、マウスを外せば、実際にはもう少し安くなるかもしれません。
余談ですが、従量電灯Bの電気料金については、下記記事内でENEOSでんきと比較する形で紹介しています。
まとめ
RP2の消費電力は、私のワットチェッカーでは精度が物足りないくらい少ないことがわかりました。
これならサーバーとして常時稼働させても電気代は気になりません。 また、消費電力が少ないためUPSなどによる電源バックアップも容易です。
サーバー構築をご検討中の方は、「Raspberry Pi」も選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。