STDIO

システム開発やフクロウ、節約などの情報をI/Oするためのブログ

「Raspberry Pi 2」(ラズベリーパイ)最初に購入・用意するもの

最近話題のRaspberry Pi(ラズベリーパイ)。

カードサイズの小さな基盤に、CPU・メモリをはじめ、各種のインターフェース(USB、有線LAN、HDMI、ステレオ出力など)を備え、OSをインストールしたmicroSDカードと、電源があればコンピューターとして動作する夢のマシンです。 ディスプレイとキーボード、マウスを接続すればPCとしても使用できます。

以前から存在は知っていたものの、電子工作が得意な人が、はんだごて片手に触っているイメージがあり、自分には縁のないものとしてスルーしていました。

しかし最近、先述のようにコンピューターとしても使用できることを知りました。 お手軽に手に入るLinux学習環境として、また省電力サーバーとして活用できればと思い、購入してみました。

今回は「Raspberry Pi 2」(以下、RP2)にて、Raspberry用のLinux OSである「Raspbian(ラズビアン)」を動かすために、私が購入・用意したものをご紹介します。

※新型の「Raspberry Pi 3」(以下、RP3)も既に発表されています。

Raspberry Pi 本体

「Raspberry Pi 2 Model B」を購入しました。(Amazonで5,058円)

RP2には、RS版とelement14版という製造元が異なる2種類がありますが、性能や基盤レイアウトは同じです。 私は箱のデザインが気に入ったのでelement14版を選びました。

RP2 element14版パッケージ

Raspberry Pi 2 Model B(element14版)

RP2 インターフェース

これから購入するならRaspberry Pi 3?

私が購入した時はまだRP3が発表されていなかったので、Raspberry Piを始めるならRP2一択でしたが、今は選ぶのが難しいです。

RP3の主な改善点は、CPUの64bit化と性能向上(RP2比1.5倍)、無線LANとBluetoothの搭載です。 無線が必要な方、性能重視の方はRP3がいいと思います。

ただ、スペックアップによって消費電力も増えています。
RP2: 約9W、2A電源推奨
RP3: 約12.5W、2.5A電源推奨
※USB電源アダプタは2Aや2.4A出力のものが多いので注意が必要です。

私のように省電力サーバーとして使いたい方や、少しでも安く購入したい方にはRP2もまだまだおすすめです。

microSDカード

RP2のOSは、microSDにインストールします。

私は、サンディスク製の16GB microSDHC「SDSDQXL-016G-J35A」を購入しました。(ヨドバシ.comで3,920円)

サンディスク microSDHC(SDSDQXL-016G-J35A)

32GBのmicroSDHC(Class 10)が1,000円くらいで購入できるので、それに比べると割高ですが、データの転送速度と信頼性で選びました。

Class 10のmicroSDは、規格上は最低10MB/秒の書込み速度ですが、メーカー・製品によって転送速度は大きく異なります。 私が購入したものは、読取り60MB/秒、書込み40MB/秒という製品です。RP2にこの性能が使いこなせるかは今後確認してみますが、動作確認はOKでした。

また、SDカードを通販サイトで探していると、安価な「海外パッケージ品」を見かけます。 レビューを見ると当たり外れが多いようですし、私も以前海外品を購入し、すぐに壊れた経験があります。 以来、SDカードは安さではなく、多少高くても家電量販店で国内正規品を購入するようにしています。

※後日、RP2でデータ転送速度を確認したところ、読取り22.0MB/秒、書込み24.7MB/秒という結果になりました。 高速なmicroSDでも、RP2では性能を発揮できない場合があります。 RP2用に新たに購入する際は、30MB/秒くらいの速度があれば十分だと思います。

「Raspberry Pi 2」高速なmicroSDは性能を発揮できるのか? - STDIO

ケース

Eleduinoというメーカーのケースを購入しました。(Amazonで1,699円)

透明と黒のアクリル板を交互に5枚重ねてRP2を挟み込み、ネジ止めするタイプです。 CPU冷却用のファンが付属しているため、常時稼働させる場合も安心です。(どのくらい発熱するのか未確認ですが)

上面

冷却ファンのケーブルが露出していますが、素晴らしいデザインです。

Eleduino RP2用ケース(上面)

前面

透明なアクリル版の外周に小さなヒビが入っています。気になる方はご注意ください。

Eleduino RP2用ケース(前面)

右側

全てのインターフェースが使用できます。

Eleduino RP2用ケース(右側)

組立前

Eleduino RP2用ケース(組立前)

アクリル板

両面に保護シートが貼られており、剥がすのが結構大変です。

Eleduino RP2用ケース(アクリル板)

USB電源アダプタとMicro USBケーブル

RP2にはスマホなどでよく利用されているMicro USB端子があり、そこから電源を供給します。 差し替えが面倒でなければスマホ用のものを流用しても大丈夫ですが、出力2A以上が推奨とされています。

私はAmazonにて、Anker製の電源アダプタ(999円)とケーブル(1.8m 799円)を購入しました。

Anker 電源アダプタとMicro USBケーブル

Anker 電源アダプタ(2A)

ディスプレイ

RP2の映像出力はHDMIです。 私が使用しているディスプレイにはHDMI入力がなかったため、下記のアダプタでDVI-Dに変換して接続しました。 (以前購入したPC用グラフィックボードに付属) 購入しても数百円程度です。

HDMI側

RP2に接続します。

変換アダプタ(HDMI側)

DVI-D側

DVI-Dのケーブルを接続し、ディスプレイに繋ぎます。

変換アダプタ(DVI-D側)

LANケーブルまたは無線LANアダプタ

RP2には無線LANは搭載されていないため、ネットワーク接続にはLANケーブルか無線LANアダプタが必要です。

Raspberry Pi関連商品が豊富なRSコンポーネンツでは、LANケーブルも多く取り扱っているようです。

キーボードとマウス

USB接続のものを用意します。

まとめ

以上のものがあれば、RP2にOS「Raspbian」をインストールしてPCとして使用できます。

私は価格が高めのmicroSDを選んだため、合計12,475円の出費でした。デスクトップPCをお持ちの方で、SDにこだわらなければ1万円以下でLinux環境が手に入ります。

今後、OSのインストールや設定方法などをまとめていければと思います。

※当記事内の金額は2016年2月当時のもので、すべて税込です。

次はOSをインストールしてみよう