Raspberry PiのOSインストール先であるmicroSD。
私は性能と信頼性を重視して、サンディスクの「SDSDQXL-016G-J35A」という製品を購入しました。 (ヨドバシ.comで3,920円)
読取り60MB/秒、書込み40MB/秒の比較的高速なmicroSDです。
今回はこのmicroSDの性能が、「Raspberry Pi 2」(以下、RP2)で発揮できているのか?気になったので確認してみました。
Macで確認
まず最初にMacでデータの転送速度を確認します。 「Blackmagic Disk Speed Test」というアプリで測定しました。
測定結果
読取り: 73.7MB/秒
書込み: 47.9MB/秒
メーカー公称値よりも優秀な値となりました。
この製品が高速というのは本当のようです。
※microSDへのダメージが心配なので、あまり長時間の測定はしていません。
RP2で確認
続いてRP2での測定。
読取り速度は「hdparm」コマンド、書込み速度は「dd」コマンドで確認しました。
測定結果
読取り: 22.0MB/秒
書込み: 24.7MB/秒
読み書き共に20MB/秒台でした。Macと比較して、読取り速度が1/3以下、書込み速度が半分程度と、大きな差をつけられてしまいました。
読取り速度確認
sudo hdparm -t /dev/mmcblk0p6
/dev/mmcblk0p6: Timing buffered disk reads: 62 MB in 2.82 seconds = 22.00 MB/sec
書込み速度確認
dd if=/dev/zero of=./ddout.tmp ibs=1M obs=1M count=1024
1024+0 レコード入力
1024+0 レコード出力
1073741824 バイト (1.1 GB) コピーされました、 43.4802 秒、 24.7 MB/秒
まとめ
RP2からmicroSDへのアクセス速度には、20MB/秒台に限界があることがわかりました。
私の購入した読取り60MB/秒、書込み40MB/秒のmicroSDは、RP2には完全にオーバースペックという残念な結果となりました。
今回はランダムアクセスの速度は考慮していないため一概には言えませんが、30MB/秒くらいの速度が出るmicroSDがあれば、RP2には十分かと思います。
Raspberry Piに速度を求めること自体、なんだかおかしい気もしますが、私と同じようにmicroSDの選択で悩まれている方の参考になれば幸いです。