Raspberry Pi 2(以下、RP2)にて、ロジクールの「MX 5500 Revolution」に付属しているBluetoothマウスを使う際に、次の問題がありました。
- 「NOOBS」でのOSインストール時は問題なく使える
- OS「Raspbian」インストール後、マウスを動かしてもポインタが動かない
今回は備忘録として、接続方法を残しておきます。
パッケージの追加は不要
最新のRaspbian(NOOBS Ver.1.9.0で導入)では、パッケージの追加は不要でした。 (Bluetooth搭載のRaspberry Pi 3に対応したから?)
Bluetoothレシーバーの接続確認
ターミナルを起動し、接続されているUSB機器を確認するために下記コマンドを入力します。 マウスが使えなくても、[Win]キーを押すと[Menu]が開くので、方向キーで[Accessories]→[Terminal]を選択し、[Enter]で起動できます。
lsusb
Bus 001 Device 008: ID 046d:c709 Logitech, Inc. BT Mini-Receiver (HCI mode)
Bluetoothレシーバーは問題なく認識されているようです。
「bluetoothctl」の起動
「bluetoothctl」を使うと、ターミナルからBluetooth機器を接続できます。 コマンド入力が若干面倒ですが、パッケージを追加せずに使えます。
下記コマンドで起動します。
sudo bluetoothctl -a
[NEW] Controller xx:xx:xx:xx:xx:xx raspberrypi [default]
Agent registered
[bluetooth]#
この後はターミナルの行頭に[bluetooth] # と表示され、「bluetoothctl」へのコマンドが入力できます。
Bluetoothマウスを探す
マウス裏側の赤い[CONNECT]ボタンを押し、RP2から探せる状態にしておきます。 充電残量の黄緑ランプが点滅状態になればOKです。
続いて下記コマンドを入力し、RP2からマウスを探します。
scan on
[CHG] Device XX:XX:XX:XX:XX:XX Name: Logitech MX Revolution Mouse
マウスが無事に見つかり、接続に必要なMACアドレス(XX:XX...の部分)がわかりました。
Bluetoothマウスの接続
下記コマンドを入力し、マウスを接続します。先ほど確認したMACアドレスを「XX:XX:XX:XX:XX:XX」の部分に入力します。 MACアドレスは途中まで入力して[Tab]キーを押すと、残りが自動入力されます。
connect XX:XX:XX:XX:XX:XX
「Connection successful」が表示されれば接続完了です。マウスを動かしてみて、ポインタが動くことを確認します。
再起動時の自動接続設定
このままだとRP2を再起動した際に、またマウスが使えなくなります。
下記コマンドを入力し、マウスを信頼済みとして登録します。
trust XX:XX:XX:XX:XX:XX
「trust succeeded」が表示されればOKです。
気になった点
日本語表示用の「jfbterm」をインストールした状態で作業しましたが、数字の「0」と「8」がほぼ同じように表示され、 最初はMACアドレスを正しく入力できませんでした。
RP2のターミナルで作業する場合は、見やすいフォントに変更しておいた方が確実です。