STDIO

システム開発やフクロウ、節約などの情報をI/Oするためのブログ

ENEOSでんきに変えて1ヶ月・電気代はどのくらい安くなったのか

2016年4月の電力自由化により、電力会社を選択できるようになりました。

顧客獲得のため、各社で高額なキャッシュバックキャンペーンなどが行われていましたが、私は月々の電気料金を重視して「ENEOSでんき」を選びました。

ENEOSでんきは一般的な「従量電灯B」と比較して、電気使用量の多い家庭でお得な料金プランとなっています。

東京電力の「従量電灯B」からENEOSでんきに変更して1ヶ月経ちましたので、今回は電気代が実際にどのくらい安くなったのか確認してみました。

契約プラン

  • 変更前: 東京電力「従量電灯B」(50A)
  • 変更後: ENEOSでんき「Aプラン」(50A) にねん とくとく割

電気使用量と請求金額

ENEOSでんき1ヶ月目の電気使用量・請求金額は次の通りでした。

  • 使用期間: 2016/05/16~2016/06/13
  • 使用日数: 29日
  • 使用量: 507kWh
  • 請求金額: 10,471円

内訳は下記の通りです。

ENEOSでんき 2016年06月請求金額内訳

東京電力「従量電灯B」との料金比較

上記と同量の電気(507kWh)を「従量電灯B」で使用した場合の料金を計算し、ENEOSでんきと比較しました。

計算は少々複雑なので、結果を先にお伝えします。

ENEOSでんき

12,471円

※実際の請求金額より、早期申し込みキャンペーンの値引き分(-2,000円)を除外

従量電灯B

13,787円

変更による節約効果

1,316円(1ヶ月あたり)

ENEOSでんきに変えたことで、電気代を約10%節約できました。

詳しくはこの後ご説明しますが、電気を多く使用する時期(夏冬)には更に大きな節約効果があります。

※ENEOSでんきは初月のため、基本料金や従量料金の上限使用量が日割り(29/30日)となっています。 同一条件で比較するため、従量電灯Bも日割りの金額を算出しています。

料金が異なる部分

ENEOSでんきと従量電灯Bは同じような料金体系となっており、どちらも電気を使った分だけ「従量料金」がかかります。

使用量に応じて1kWhあたりの単価が3段階に変わり、電気を多く使うほど高くなります。

電気使用量の少ない段階(120kWhまで)は、従量電灯Bの方が安いです。 そのため、電気をあまり使わない家庭では、ENEOSでんきに変更するメリットは少ないです。 一人暮らしで自宅にいる時間が少ない方ですと、逆に損してしまう可能性もあります。

121kWh以降の第2、第3段階の単価は、ENEOSでんきが安くなります。 電気使用量が多いほど、ENEOSでんきへの変更による節約効果も大きくなります。

各段階の単価と、今回の使用量(507kWh)における料金は以下の通りです。

従量1段料金(〜120kWh)

ENEOS: 20.76 × 116 = 2,408.16円
従量電灯B: 19.43 × 116 = 2,253.88円
(単価 × 使用量)

※日割り計算により、上限は120kWh × 29/30日 = 116kWh

従量2段料金(121〜300kWh)

ENEOS: 23.26 × 174 = 4,047.24円
従量電灯B: 25.91 × 174 = 4,508.34円

※上限は(300 - 120)kWh × 29/30日 = 174kWh

従量3段料金(301kWh〜)

ENEOS: 25.75 × 217 = 5,587.75円
従量電灯B: 29.93 × 217 = 6,494.81円

※507kWhより、第1段階の116kWhと第2段階の174kWhを引いた217kWhが対象

料金が同一の部分

以下はENEOSでんき・従量電灯B共通の料金です。

基本料金

契約アンペア数によって異なります。

50A: 1,404円

1,404 × 29/30日 = 1,357.2円

燃料費調整額

燃料費調整単価(使用月により異なる)に使用量を掛けた金額です。

平成28年6月: -3.88円/kWh

-3.88 × 507 = -1,967.16円

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金単価(期間ごとに異なる)に使用量を掛けた金額です。

平成28年5月〜平成29年4月: 2.25円/kWh

2.25 × 507 = 1,140円(小数以下切捨)

にねん とくとく割

ENEOSでんきの「にねん とくとく割」は、2年間の継続利用を条件に、料金がお得になるオプションです。

最初の2年間は1kWhあたり0.2円。3年目以降は0.3円安くなります。

-0.2 * 507 = -101.4円

注意点

申し込み時の情報入力は正確に

Webサイトからの申し込み時に入力する情報は、検針票(東京電力の場合は「電気ご使用量のお知らせ」)の通りに正確に入力しましょう。

私の家では家族名義で東京電力と契約していましたが、ENEOSでんきの申し込み時は私の名前を入力しました。結果、東京電力の解約がスムーズにできず、切り替えが1ヶ月遅くなってしまいました。

名義変更は、切り替え完了後に「お客さまページ」から行えます。

Tポイントを貯めるには手続きが必要

ENEOSでんきでは、支払い200円(税抜き)ごとにTポイントを1ポイント貯めることができますが、手続きが必要です。

切り替え完了後に「お客さまページ」の「Tポイントご利用お手続き」から行えますので、忘れずに手続きしておきましょう。

まとめ

電気使用量の多いご家庭では、「ENEOSでんき」への変更で電気代の大幅な節約が期待できます。

家族の人数が多い方や、月々の電気代が気になる方は、電力会社の変更を検討してみてはいかがでしょうか。

節約関連のおすすめ記事