前回の記事で、当ブログの記事数が20件になりました。
まだまだ少ないですが、文章を書くのがゆっくりな私は、それなりに時間をかけています。
せっかく書いた記事がもしも消えてしまったら、3日間程度寝込むのは確実です。
そんな事態を防ぐためにも、ブログ記事のバックアップはしっかり取っておきたいです。 ストレージの故障など、システム障害については「はてなブログ」側で対策していると思いますが、手元にもバックアップがあると更に安心です。
不正アクセスで記事が改変されたり、自分で誤って削除してしまう可能性もゼロではありません。
また、更新した記事を以前の内容に戻したいこともあるかもしれません。
そんな不安を払拭するため、今回は「はてなブログ」のバックアップ方法についてまとめました。
また、バックアップは必要なときに簡単に戻せなければ意味がありませんので、リストア(バックアップの戻し)方法も確認し、実際に試してみました。
バックアップの手順
エクスポート
ブログ管理画面を開き、[設定]→[詳細設定]の下から3番目に[エクスポート]という項目があります。 [記事のバックアップと製本サービス]を選択すると次の画面になりますので、[(ブログ名)をエクスポートする]をクリックします。
当ブログの場合はすぐに「エクスポートが完了しました」と表示されました。 記事数が多いと時間がかかるかもしれません。
ダウンロード
[ダウンロードする]をクリックしてファイルをPCに保存すれば、バックアップは完了です。
あとはファイルを外付けHDDにも保存したり、Dropboxなどのオンラインストレージにも保存しておけば、大切な記事を失う心配はもうしなくて大丈夫です。
バックアップ内の記事はHTML
ダウンロードしたファイルを確認してみると、下書きを含むすべての記事が、HTMLで保存されています。MT(Movable Type)という形式で、このファイルでの移行に対応するブログサービスも多いようです。
私はこのブログをMarkdownモードで書いていますが、その場合でも記事本文はHTMLで保存されます。
他のブログへの移行も目的としているので、汎用的なHTMLになるのは当然かもしれません。
リストアの手順
はてなブログには「インポート」機能があり、他のブログから記事を移行することができます。 はてなブログでエクスポートしたファイルにも対応しているので、バックアップ記事のリストアにも使えます。
以降の手順では、当ブログのテスト用サイト「teSTDIO」に先ほど作成したバックアップファイルをインポートし、仮想的にリストアを体験してみます。
実験前の準備
バックアップした記事を別のサイトにインポートすると、同一の記事が2箇所に存在することになります。
心配しすぎかもしれませんが、「オリジナリティのない記事」としてGoogleさんに失望されてしまう恐れがあります。
念のため、インポート前に下記設定を行い、自分以外にはテスト用ブログが見えないようにしました。
- [設定]→[詳細設定]→[検索エンジンに登録させない(noindex, nofollow)] にチェック
- [設定]→[公開設定]→[自分のみ]にチェック
インポート
ブログ管理画面から[インポート]を選択すると、次の画面になります。
エクスポートの形式と同じ[MovableType形式]が最初から選択されているので、[ファイルを選択]をクリックして、バックアップファイルを選びます。
ファイル名が表示されたことを確認し、[文字コード選択へ進む]をクリックします。
文字コードの選択画面が表示されますが、[utf-8]のまま変更せずに[インポート]をクリックします。
「インポートが完了しました」と表示されれば、リストア作業は完了です。
リストア結果
当ブログの記事が、テストブログでも同じ状態で見れるようになりました!
次の点についても、元の記事の内容をしっかり継承しています。
- 公開/下書きの状態
- 作成者
- カテゴリー
- 投稿時間
- カスタムURL
記事単位のリストア方法
バックアップファイルをそのままインポートすると、すべての記事が取り込まれます。 記事単位で個別にリストアする場合は、ファイルをテキストエディタで開き、不要な記事を削除します。
各記事は次のように「AUTHOR」で始まり、
AUTHOR: s-hatta TITLE: 本当に必要?ドコモ「カケホーダイ」の解約と「タイプSSバリュー」への戻し方 BASENAME: money/docomo-kakehodai-cancel STATUS: Publish ALLOW COMMENTS: 1 CONVERT BREAKS: 0 DATE: 04/13/2016 23:48:10 CATEGORY: 節約 IMAGE: http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/s-hatta/20160413/20160413221409.jpg ----- BODY: <p>最近、家族の携帯料金プランの見直しをしたときの話です。</p>
「--------」(ハイフン8個)で終わります。
<p>カケホーダイに変えてみたものの電話をあまり使っていないという方は、この機会にプランを見直してみてください。</p> ----- --------
既に存在する記事をインポートした場合
リストア手順をもう一度繰り返してみたところ、1回目で取り込んだ記事への上書きはされず、同一の記事がもう一つ追加されました。
ただし、URLは重複できないので、元のURLの末尾に「_1」が追加されていました。
注意点
画像や設定はバックアップされない
この方法でバックアップできるのは記事のみで、はてなフォトライフにアップロードした画像や、ブログの設定は対象外です。
画像については、フォトライフにアップロード後、PC内のファイルを消さなければ一応バックアップになります。 ただし、画像をアップロードし直すとファイル名が変わってしまうため、リストアまで考えると十分なバックアップとは言えません。
リストア後はMarkdownではなくなる
記事本文はエクスポートした時点でHTMLになっていますので、そのファイルをインポートしても「見たままモード」となります。
まとめ
今回の方法では、画像や設定のバックアップはできず、リストア後に編集モードが変わってしまう欠点もあります。
ですが、簡単な手順で大切な記事のバックアップ・リストアができますので、得られる安心は大きいです。